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ウールの特徴はさまざまありますが、特筆するところは下記のようなものです
1)汗冷えしない
ウールは自重の40%までの水分を吸収しても表面は乾いた感じ を保つ。しかもウェア内の湿度が高まるとスケールの隙間が開いて 汗を内部に取り入れる。汗で湿潤熱を発散し、急激に体を冷やす ことがない。スケールの撥水性は繊維と繊維の間を水滴が埋める ことを防ぎ、この空気層によりウールは点で肌に接するため、熱は 少しずつしか奪われない。
2)ムレない
ウールは皮膚部に高い吸湿性を持ち、一方、表皮部は汗を付着 させずサラッとしてムレ感がない。
3)暖かく、涼しい
ウールは暑さ、寒さの両方をコントロールできる唯一の繊維であ る。これは次の3つの特性に由来している。
a)断熱性 ウールのクリンプ(縮れ)により体積の60%もの空気 を抱えることが出来る。これが理想的な断熱材として暑さ、寒さか ら身体を守る。
b)吸湿性 水は空気の24倍の熱伝導率である。ウールは優れ た吸湿性により、繊維間の空気層を維持し、外気の寒さ、暑さを伝 えにくくする。
c)熱伝導率の低さ ウール繊維そのものが熱伝導率が低く、 体温と外気の差をマイルドに調整する。
4)汚れにくい
ウールの表面は撥水性のスケールで覆われている。そのため水滴、油滴をはじく。また、常に高い水分 率を保っているので静電気が発生しにくくホコリなどを吸い寄せない。
5)汗臭くなりにくい
ウール表皮の撥水性能やモイスチャーコントロールによる不快感がなく余分な汗もかかない。加えて、 ケラチン蛋白質を主成分としている羊毛には重金属が含まれており、この金属イオンが臭いの分子を分 解し消臭する働きを持つ。特に銅イオンには微生物の繁殖を抑える働きがある。
6)難燃性
ウールは火がつきにくく、ついても溶けずに炭化し、火元を遠ざければくすぶって消える。これは次の 要因によるものである。
a)水分率が高い
b)燃焼を止める作用を持つ窒素を分子中に多量に含んでいる
c)発火温度が高いので火がつきにくい(570〜600℃)
d)燃えるときに出す燃焼熱が低いから燃え移りにくい
繊維そのものも熱伝導率が低く、同様に熱伝導率の低い空気を多く含んでいる組織であることから、ウー ルは火と熱から身体を守る。また、有害ガスを出すこともない。
7)動きが楽で摩擦音が少ない
ウールが繊維の中で最も弾性の高い繊維である。これにより型崩れしにくく、シワが取れ易く、同時にソ フトである。また、わずかな力で変形する繊維なので擦れあっても音をたてない。
8)UVプロテクション
紫外線を遮断する性能を光を透過させる率で各種繊維と比較するとウールが最も遮断性は大きい。
9)生分解性
羊毛は羊と言う動物の身を守るに必要な機能を全方位的に備えた天然繊維。人間の髪と同様、ケラチ ン蛋白質が主成分である。人間は羊から毎年、気候が温暖となる春先に毛を借り受ける。有史以来継続 される再生産である。役目を終えると羊毛は生分解して土に還る。